天の上からお助けします☆
自分がいなくても
目が覚めるとそこは住宅地の中だった。
だけど、なにかおかしい…。
「って、私ら浮いてるじゃん!?」
決してこの空気に遊離しているという意味ではない。
ドラ○もんが3㎝浮いて歩いているように私たちも宙に浮いている。
私のツッコミにアキラはプッと小さく笑った。
あっ、こら、高校生を笑うなんて軽率よ。
「さて、とっとと片付けるか」
冷めた顔してアキラは道を歩く。
宙を浮いてるから道に沿わずに飛んで行けばすぐに着く。
だけど、私たちはそうはしなかった。
だって、久しぶりに下界に下りてきたのだから、生きた心地を味わいたいじゃない。