天の上からお助けします☆
そう怒るけど、一人で食べるよりはマシだと思う。
「そういえば、"お助け隊"どうでした?」
「ああ…なんか下界の人々を助けるんだって。」
「えっ!?じゃあ、下界に行けるの!?すごーい!!」
サラはフォークを持ったまま拍手をする。
「下界かぁ。死んでから一回も行ったことないなぁ。」
「やっぱり普通の人じゃ行けないもんなの?」
「うん、だけどヘヴンに来れない人はずっとあっちにいるだろうね。
成仏って言うんだっけ。」
彼女は夢の話をするように目を輝かせる。
もしかしたら、このヘヴンにいる人は
下界に行くこと―下界自体が
"幻想"のように思っているかもしれない。
生きていた時はこの天国が
"幻想"のようなものなんじゃないかって思ってたのに。