天の上からお助けします☆
「ねぇ、サラって生まれ変わりたいって思う?」
唐突に聞いてサラは目を瞬かせる。
「"生まれ変わる"…ですか?」
「うん…。ほら、職に就いて好成績を出した人の中で選ばれるらしいじゃん。」
「うーん…考えたことないですね…。」
「そっか。」
するとサラはこう呟いた。
「でも、私もいつかは刺激が欲しくなるかもね。」
「刺激?」
顔を上げるとサラはニコリと笑った。
「ここって平和な場所でしょ?
まさしく楽園≪ヘヴン≫
だけど、生物が一番恐れている"死"がないこの世界は刺激がないもの。
いつかは生ぬるい日々に飽きてくるだろうね。」