天の上からお助けします☆






「―行こう。」


アキラが私の手を強引に引っ張って


私たちは窓を通り抜けた。




「もう帰ろうか。」


「でも、弘樹のところ行ってないよ。」


「行ける心の余裕ないだろ。」



私は首を振った。



「行けるよ」



行かなきゃまたいつ会えるか分からない。


もうこのまま会えないのかもしれない。




だったら今すぐに会いたい。




アキラも私の気持ちに察してくれた。




弘樹、今から行くね。




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