私、嘘彼女。
「花音、ほんとごめんっ」
「気がつくと自然といなくなってるんだからっ。」
「ごめん…」
「おっちょこちょいのバカ菜津芽っ」
「ごーめーんー!」
「橋本っ!さっきからうるさいぞ!」
「…すいません……。」
クラスの人がくすくす笑う。
入学当日なのに…
「ほんとバカでかわいすぎ。」
「うるさいっ」
「菜津芽ちゃん可愛いよ。」
「ほへっ?」
「ぐははっ!今のすっとんきょうな声着メロにしたいくらいだっ!…ってか俺の彼女に手ェ出すなよ」
またきたよ、光輝の奴め。
「人のこと言えないぞ、光輝。」
「その先言ったら殺すよ了。」
「はいはいはい。」
え…?
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