私、嘘彼女。
了目線
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今小6。

花音と光輝と三人で登校中。

光輝が真ん中で右に俺、左に花音、いつもこの並び方。

小1からずっと三人で今も三人。

光輝が一人で泣いてたから急いでかけついたら

花音がこう言ったんだよな

『男の子なのに情けないっ。あの子は泣いてないよ。早く泣き止んだら?笑われるよ』

そしたらあいつ、俺に殴りかかってきたんだよな



それからずっと一緒

活発で優しくて明るい花音

花音しか眼中になかった


「お前なに花音にみとれてんだよ!前向かないと電柱にあたるぞばーか!」

「やだっ了ったらあたしの事見てたのー?」

「ちげーよばか!誰がお前のこと見るか!」

「こーきぃー。了がぁ〜。」

花音得意の泣きまね。

はぁー厄介。

「花音泣かせた!女のくせに泣くなよ花音ー」

「はっ?意味わかんなーい!」

こんな毎日。

ずっと続けばよかったのにな。













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