私、嘘彼女。

「ねっ了。ちょっと来て」

俺と光輝は6年2組で

花音は6年3組

「なに?」

「あのさー…光輝にまだ言わないで欲しいんだけど…」

「へ?」

「…やっぱなんでもないっ」

「どしたの、二人とも」

欠けた前歯をだしてニマっと笑う光輝。

「なんでもないの。今日も帰り待っててねー?やばっ。あと一分でチャイムなっちゃう!」

急いで花音は教室に戻っていく

そのとき光輝はこう呟いた

「花音かわいー…俺花音のこと好きだな」



ムカッとした

なぜかいらついた

俺のほうが好きなんだよ


誰よりも花音のこと好きなんだよ…











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