私、嘘彼女。
「あたしっ菜津芽だからっ」
「菜津芽…か。可愛いな。」
ストレートに言わないでよ。
なんか普通に照れる…じゃん。
「あんたは?」
「俺?こーき。吉岡光輝。」
「光輝、ね。なんであたしが彼女になんなきゃだめなのよ」
「ひっどー!ただたんに好きだから☆」
ばか。
「ごめん。今は絶対必要なんだよ」
「でもなんであたしなのよ」
「…どうしてもいないとだめだったんだよ」
「はっきり言って迷惑。だから断る」
「なぁ。頼む。嘘彼女でいいんだ。」
嘘…彼女…?
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