*エトセトラ*
「ねぇ…やっぱり声が聞こえない?」

「本当に!?ヤダーっ!」


私の上げた声が微かに聞こえたみたいで、2人が不気味がっている。


どうしよ!!こっちに来られたら見つかってしまう!!

冷や汗をかき、緊張しながらその動向を見守っていると、和泉君が今度は耳にキスをしてきた。



「ひゃあっ!!」


女の子たちの会話を聞こうと耳を集中させていたため、過剰に反応してしまった。


変な声を上げてしまった私を、和泉君は「ブハッ」と笑っている。


も、もう!!信じられない!!

和泉君に怒ろうと振り返ったその時、2人組の女子が慌て始めたのが分かった。



「やっぱり変な声したよ!!」

「う、うん…私も聞こえた!!すごく気味悪い声が!!」

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