*エトセトラ*
「何で後藤にあげるんだよっ!」
兄貴ならまだしも、……いや、兄貴でも許し難い。でも、俺の身内だからまだ理解できる部分はある。
それなのに、後藤って何だよっ…
モカがあいつのためにチョコレートを用意したと考えるだけで、頭に血が上る。
義理だと分かっているけど、許せない。
チョコぐらいでこんなに腹立たしく思う俺も、相当心が狭いと思うけど。
「そ、そんなに怒らなくても…!だって、和泉君と仲良いし、私にも挨拶してくれるし、和泉君がお世話になってると思ったら…」
「ダメだ」
「ええっ、」
「絶対ダメ。あり得ない」
「そんな!せっかく作ったのに!」
「はあぁぁあっ!?ちょっと待て!それも手作りなのかっ!?」
「え、あ、……うん」
「このバカっ!俺以外の男にも手作りをプレゼントするってマジであり得ねえだろ!!」
「バ、バカってひどい…!だ、だって和泉君の作ったら材料余ったし、もったいなかったし…」
「だからってフツー作るかっ!?しかもバレンタインに!!」
ガンガンと怒りをぶちまける俺に、モカもビクビクと逃げ腰になっている。半泣きになっているけど、こればかりは止められない。
「わ、分かったよぉ…、あ、あげないから…」
「当たり前だろ!!」
「うぅっ…」
ムカムカと怒る俺に、モカも当然ながらチョコレートを渡す気はなくなったらしい。
……ったく。
こんなことで怒る俺も情けないと思うが、モカのことになるとどうしても心が狭くなる。
兄貴ならまだしも、……いや、兄貴でも許し難い。でも、俺の身内だからまだ理解できる部分はある。
それなのに、後藤って何だよっ…
モカがあいつのためにチョコレートを用意したと考えるだけで、頭に血が上る。
義理だと分かっているけど、許せない。
チョコぐらいでこんなに腹立たしく思う俺も、相当心が狭いと思うけど。
「そ、そんなに怒らなくても…!だって、和泉君と仲良いし、私にも挨拶してくれるし、和泉君がお世話になってると思ったら…」
「ダメだ」
「ええっ、」
「絶対ダメ。あり得ない」
「そんな!せっかく作ったのに!」
「はあぁぁあっ!?ちょっと待て!それも手作りなのかっ!?」
「え、あ、……うん」
「このバカっ!俺以外の男にも手作りをプレゼントするってマジであり得ねえだろ!!」
「バ、バカってひどい…!だ、だって和泉君の作ったら材料余ったし、もったいなかったし…」
「だからってフツー作るかっ!?しかもバレンタインに!!」
ガンガンと怒りをぶちまける俺に、モカもビクビクと逃げ腰になっている。半泣きになっているけど、こればかりは止められない。
「わ、分かったよぉ…、あ、あげないから…」
「当たり前だろ!!」
「うぅっ…」
ムカムカと怒る俺に、モカも当然ながらチョコレートを渡す気はなくなったらしい。
……ったく。
こんなことで怒る俺も情けないと思うが、モカのことになるとどうしても心が狭くなる。