*エトセトラ*
「いや、たぶん行かねえだろうな…」

「そーなんすか、もったいない。彼女の浴衣姿とか楽しみじゃないんすか?」

「……浴衣?」

部下のその言葉に、ハッとなる。

結衣の浴衣姿…?

思わず、想像してしまった。


やべえ……。

超見てえ……。


想像しただけで鼓動が早くなるのが自分でも分かる。


浴衣姿の結衣と一緒に歩いて、屋台とか見て、最後は花火で締めくくり。もちろん、その後は家に連れて帰って、その浴衣を脱がすのは俺で…。


まずい…。

浴衣デート、最高じゃねえか…。


不純なことを考えながら、ニターと顔を緩ませる俺を見て、部下が呆れ気味に呟いた。


「銀次さん、考えてること丸分かりっすよ」







< 154 / 210 >

この作品をシェア

pagetop