*エトセトラ*
何だろうか…。

期待しながら返答を待っていると、先生はポツリと呟いた。


「……結衣が欲しい」



…………え?

わ、私っ!?

全く予想してなかった答えに、ビックリしてしまった。

顔がカーッと赤くなってしまう。今、部屋の中が暗くてよかったと思う。


「なっ、何言ってるんですかっ!?」

「何って、欲しいモノ。……それしかない」

そう言いながら、先生は再びギュッ…と私を抱き締めた。




「早く俺の奥さんになって…」


ひゃあぁっ…!!

思わぬ事態になってしまって、どうすればいいのか分からない。


ど、どうしよう…!!対応できないっ!!


「お、おやすみなさいっ!!」

自分から話題を振っておきながらヒドイと思う。

何も答えず逃げてしまった私を、先生はクスクスとおかしそうに笑っている。


「おやすみ」


きっと、いつものことだと思ってるんだろう。


先生から、今のように幾度となく「結婚」をアピールされるけど、なかなか踏み切れずいつもかわしている。


……とりあえず、今は、誕生日。誕生日のことだけ考えよう…。

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