*エトセトラ*
そして翌日。先生の誕生日。


準備で色々と忙しくなるはずだったけど、予定がなくなってしまったので、先生のプレゼント候補をじっくり考えようと街をブラついていた。

こうして考えてても、急いで買う必要がなくなったしな…。


また帰ってきて、落ち着いたらお祝いすればいいか…。

当日じゃなきゃ、いつしても同じだし…。



相変わらず、しょんぼりと落ち込んだまま。

自分でも薄々気付いているけど、お祝いをしてあげたいというのは口実で、本当は私も先生に会いたかっただけだ。

先生のように言葉にできないけど、私だって同じ。


はぁ…。


ため息を吐きながら歩いていると、「結衣ちゃーん!」と私とは正反対の陽気な声が聞こえてきた。


聞き覚えある声…。


振り返ると、そこにいたのは金一郎さんと志銅さん。

志銅さんがぶんぶんとこちらに手を振っている。


「あ、こんにちわ…」

ペコリと挨拶とすると、2人はニコニコしながらこちらに近付いて来た。

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