*エトセトラ*
「……はい?」

その言葉にポカンとしながら金一郎さんを見つめていると、志銅さんも「そうだよ!」と賛同してきた。

「結衣ちゃんそうしなよ!」

「えっ!?いや、でも…」

「銀次にしたら、一番の誕生日プレゼントだよ!俺言ったでしょ?銀次が一番喜ぶプレゼントは結衣ちゃん自身だって」

「そっそんな…!!」

「大丈夫だって!出張だったら会社にいるより忙しくないし、夜だって時間あるはずだよ」

「そういう問題じゃっ…!!」

仕事の邪魔になったら申し訳ないし、のこのこと仕事場に押しかけること自体、彼女としてどうかと思う。


さすがに2人の提案にすぐ乗ることができない。「ムリです!」と首を横に振っているけど、金一郎さんは早速会社に電話をし、先生の宿泊先を確認していた。


「はい、結衣ちゃん。銀次ここに泊まる予定だって」

そう言いながら、宿泊先が書かれたメモを渡される。

「いや、でも…!!」

「大丈夫だって。最近の銀次、超干からびてるから結衣ちゃんが潤してきて」

「そんな…!!」

「いいからいいから。じゃあね、健闘を祈る」


そう言って金一郎さんと志銅さんは、うろたえる私を残してこの場を去って行った。


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