*エトセトラ*
もしかして、裕太君も思い付かないんだろうか…。

諦めかけていると、あ、と裕太君は顔をあげた。


「そうだ。あいつ兄貴には逆らえないな」

「和泉君のお兄さん?」

「ああ。昔からよくパシリ扱いされてたな」

「へぇ…」


意外だ。和泉君がパシリに使われてるなんて。

そういえば、一人暮らししているお兄さんのマンションによく行くって言ってた。

もしかしたらいつも用事を頼まれていたのかも…。

和泉君も逆らえないお兄さんかぁ…見てみたいなぁ。

そんなことを考えていると、裕太君は話を続けた。


「でも、一番の弱点は間違いなく…」

「一番の弱点!?」


何だろ!?
ワクワクしながら続きの言葉を待った。


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