*エトセトラ*
「モカちゃんだよ」

裕太君がニコニコしながら私を見た。


「…え?私?」

私の何が弱点…?何かしたっけ?
……よく分からない。


不思議そうな顔をしたままでいる私に、裕太君が笑いながら話し始めた。


「あいつ、モカちゃんが絡むと何も出来なくなる。ほら、ちょっとすれ違ってた時期あったろ?あの時はヒドかった…。何やらせても全然だめだったし。サッカーも練習にならなかったな」

散々だったな、裕太君が笑っている。


「…えっ?そう、なの…?」


「ああ。モカちゃんを怒らせた時とか、あいつ相当ヘコんでるぜ。分かりやす奴だ」

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