*エトセトラ*
まったく…。

和泉君が女の子と一緒にいるだけで、学園の大ニュースになるんだから。


「分かってないなぁ」と呟くと、和泉君は納得いかなそうな顔をしながら私を抱き締め直した。



「…じゃあ、もう少しこのままで。この雨だし、まだ帰らねえだろ?」

「そ、そうだけど…」

それはそれで恥ずかしい…。


放課後は部活で忙しい和泉君とこうして一緒に過ごせるのは嬉しいけど、この状態はさすがに照れてしまう。


真っ赤な顔で固まっていると、和泉君が笑いながら身体を少し離した。



「照れすぎだから」

「そ、そんな…!!」


照れるに決まってるじゃない!!


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