*エトセトラ*
「あ、浅野さん…!こ、これ、使って…!!」

僕の熱い想いを受け取って…!!


そう願いながら浅野さんに差し出したのは、僕のお手製ミサンガ。

夜な夜な、念…じゃなくて浅野さんへの想いを込めながら作ったんだ。

実は、ユメ子ちゃんがいつも付けているものとお揃いだ。



差し出したままのミサンガを、浅野さんはキョトンとしながら見つめている。


そして……



「ありがとう、米倉君」

そうフワリと微笑みながら、ミサンガを受け取ってくれた。


ぼ、僕の想いを受け取ってくれたんだ…。これでやっと浅野さんは僕のものに…。


幸せに浸る僕の横で、「モカっ!!マジかよ!!」と黒崎の怒鳴り声が聞こえてきた。

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