＊エトセトラ＊

ききき来たっ…!!

「あ！和泉君」と言うモカ先生の声を聞きながらゆっくりと振り返ると、そこには帽子を深く被った黒崎先輩がいた。


「こ、こんにちはっ!!」

慌てて立ち上がり、ガバッとお辞儀をしながら挨拶すると、黒崎先輩は笑いながら帽子を取り、「どうも」とモカ先生の隣に座った。


や、やっぱり……メチャクチャかっこいい!!

帽子を取ったせいで無造作に乱れているその髪さえも、かっこよく見えてしまう。

さすがだ…。


ぽおっ…と見惚れていると、モカ先生は早速紹介しようと私の方に向いた。


モカ先生は慣れているのか、黒崎先輩がこんなに近くにいるというのにまったく動揺することはない。


さすが彼女だ…。