*エトセトラ*
それから、モカ先生を中心に3人で色々と話しをしていたけど、「無愛想で冷たい」という噂を感じさせないほど、黒崎先輩は穏やかで、普通に笑ってもくれる。


もしかしたら、噂が誇張されているのかもしれない。


「モカは俺の悪口言ってない?」

「悪口なんてそんな!!むしろ、モカ先生照れちゃって、あんまり黒崎先輩のこと教えてくれないですもん!」

「ハハッ、モカらしい」


でも、モカ先生に向ける目は私に向けるものとは全然違い、とても優しくてこっちまでドキドキしてしまう。



「わ、私のことはいいからさ!早く純ちゃんの勉強見てあげてよ!!純ちゃんも早く準備準備!」


会話の矛先が自分へと向けられ、モカ先生は焦りながら勉強を開始しようとした。






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