*エトセトラ*
その一言で恥ずかしさはふっ飛び、慌てて和泉君の身体を突き放した。


「ぅわっ!モカ!?」

「和泉君!!隠れなきゃ!!」

机にあった勉強道具を急いで片付け、和泉君の腕を引っ張った。


「こっち!!」

「何も隠れなくても…」

「ダメよ!!バレちゃダメなんだから!!」


面倒くさそうにしている和泉君を連れて、本の貸出し場所があるカウンターの下にもぐり込んで隠れた。



「ここかよ!!せまっ!!」

「少しの我慢よ!」


背が高い和泉君にとってはとっても窮屈だけど、隠れる場所なんてここくらいしかない。


ドキドキしながら息を潜めていると、ガラッと図書館の扉が開き外から誰か入ってきた。


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