*エトセトラ*
そして、その日の夜。早速、和泉君を誘ってみた。

「行かねえ」

……予想通りだ。

そう言うと思ったけど、即答とは…。

しかし、ここで引くわけにいかない。諦めず和泉君に訊ねてみた。


「どうして?みんなと一緒に楽しもうよ」

「そんなとこ行ったら、気苦労が絶えない。モカが心配で」

「心配!?私が何を心配かけるっていうの!?」

「他の男にナンパされないか」

「……あるわけないよ」

相変わらず、和泉君はありもしない心配をする。いちいち否定するのも疲れるくらいだ。


私がナンパされると本気で思ってるんだろうか…。思わずフッと鼻で笑ってしまった。

ないない。

第一、美人でスタイルもいい麻美と一緒だから、私に目を向けられることはあり得ない。

それに、どちらかといえば、私が心配しなければいけない立場だ。和泉君、海なんて行ったら絶対逆ナンされるだろうし。


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