*エトセトラ*
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珍しくモカが甘えたようにお願いしてきた。あの様子で迫られたら、さすがに断ることができなかった。

モカの可愛い攻撃に思わず了承してしまったので、約束を破るわけにいかない。

渋々ながらも、当日はちゃんとモカと一緒に待ち合わせ場所に向かった。



「モカ、こっちこっちー!」

「よ!黒崎久しぶり!」


待ち合わせ場所には、モカの親友、木下と、高校を卒業以来久しぶりに会う慎がすでに待っていた。


「おまたせ麻美!慎君も久しぶりだね!」

「モカちゃん久しぶり!今日はみんなで楽しもーね!」

「うん!!」

モカが2人のもとに走り寄って、キャッキャッと楽しそうにはしゃいでいる。そんな姿が見れただけでも、今日来て良かったのかもしれない。

モカが楽しそうだと、俺も幸せになれる。


結局は、モカが楽しければそれでいい。そんなことを実感していると、慎が俺のところに近寄ってきた。
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