*エトセトラ*
「ここの図書館まだ使えるんだね〜。立入禁止って噂聞いたけど」

「ねぇ…やっぱり高等部の図書館行こうよ〜。ここなんか不気味だよ」


入ってきた子たちの姿は見えないけど、2人組の女子だ。おそらく、中等部の子たちだ。声が幼い気がする。


ハラハラしながら2人組の様子を伺っていると、うしろにいる和泉君がのんきにも話し掛けてきた。


「モカ、狭い」

「シーッ!!」

静かに!!と人差し指を唇にあてて注意すると、和泉君は「はいはい…」と諦め気味に小さく呟いた。



あの子たちここに何の用なのかな?本探してるとか?長居されると困るよ…。


2人の様子が見たくてそわそわしていると、和泉君の手がそーっと後ろから伸びてきた。


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