*エトセトラ*
当初はモカを見せつけたいと思っていたが、実際見られるとそれはそれで腹が立つ。
そんな複雑で、身勝手な感情を抱いていると、モカが「ちょっと休憩してもいい?」と声をかけてきた。
「疲れたか?」
「ううん、ちょっと喉渇いちゃって」
ニコニコと上機嫌の笑顔を向けられ、もちろん俺はモカの仰せのままに。浮き輪を引きながら浅瀬の方に向かった。
*******
和泉君に連れられ浅瀬の方に向かっていると、砂浜で麻美と慎君がビーチボールで遊んでいるのが見えた。二人とも楽しそうに過ごしているみたいだ。
そんな様子に私も嬉しくなる。やっぱり来てよかった。
そう実感していると、じきに地面に足がつき、浮き輪がなくても大丈夫になった。
「モカ、歩けるか?」
「うん、足がつくから大丈夫」
浮き輪を外すと、和泉君がそれを受け取ってくれる。
「ありがとう、和泉君」
お礼を言ったのも束の間、突然、和泉君は空いている方の手で私を抱きかかえた。
「えっ!?ちょっと何!?」
まだ水面は胸元くらいまであるので、簡単に抱えられている。水中で重くないとはいえ、この状況が恥ずかしい!!
「和泉君!?」
「モカ、ちょっといい?」
「え!?何!?」
そんな私の言葉に和泉君は「少しだけ」とだけ返し、浅瀬にある岩壁の方に向かっている。
そんな複雑で、身勝手な感情を抱いていると、モカが「ちょっと休憩してもいい?」と声をかけてきた。
「疲れたか?」
「ううん、ちょっと喉渇いちゃって」
ニコニコと上機嫌の笑顔を向けられ、もちろん俺はモカの仰せのままに。浮き輪を引きながら浅瀬の方に向かった。
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和泉君に連れられ浅瀬の方に向かっていると、砂浜で麻美と慎君がビーチボールで遊んでいるのが見えた。二人とも楽しそうに過ごしているみたいだ。
そんな様子に私も嬉しくなる。やっぱり来てよかった。
そう実感していると、じきに地面に足がつき、浮き輪がなくても大丈夫になった。
「モカ、歩けるか?」
「うん、足がつくから大丈夫」
浮き輪を外すと、和泉君がそれを受け取ってくれる。
「ありがとう、和泉君」
お礼を言ったのも束の間、突然、和泉君は空いている方の手で私を抱きかかえた。
「えっ!?ちょっと何!?」
まだ水面は胸元くらいまであるので、簡単に抱えられている。水中で重くないとはいえ、この状況が恥ずかしい!!
「和泉君!?」
「モカ、ちょっといい?」
「え!?何!?」
そんな私の言葉に和泉君は「少しだけ」とだけ返し、浅瀬にある岩壁の方に向かっている。