*エトセトラ*
いくら水中とはいえ、和泉君に抱き締められているこの状況…。

周りには見えないかもしれないけど…。

肌がピタリと触れ合い、和泉君の引き締まった身体が直に伝わる。でもそれは、和泉君も同じだろう…。

さっきは思い切りしがみついたというのに、恥ずかしくてたまらない。


照れるばかりで何も答えないでいる私に、和泉君は「イヤ?」と聞いてきた。


「イヤっていうか…!!その…こ、ここで?」

そう返すと、和泉君はクスクスと笑いながら、こめかみや頬にチュッとキスを落とした。

「じゃ、どこならいい?」

「どこって…!!っていうか、もうしてるじゃん!!」

思わず声を上げると、和泉君は「こんなのキスに入るか」と、またも理不尽な言葉を言い放ち、再び首や肩にキスを続ける。


「ちょっと…!!和泉君!!」

私にとっては立派なキスなんですけど!!


そう言い返そうとしたところで、和泉君は唇を離し、また笑った。


「しょっぱい」

「当たり前でしょ!!」


ていうか、そんなことはどうでもいい!!
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