*エトセトラ*
覚悟の時は
和泉君と付き合い始めて数ヶ月。
部活で忙しい和泉君と一緒に過ごせる時間は少なく、中等部にある旧図書館が、2人で過ごす貴重な時間だった。
和泉君は校舎内にいるとどこでも騒がれるし、誰も来ないこの図書館が、2人のお決まりの場所だ。
お昼休憩、今日も一緒に過ごしているけど…。
「まだ勉強?」
いつものように勉強をしている私の隣で、和泉君は机に突っ伏しながらつまらなそうにしている。
「まだって言っても、さっき始めたばっかりだよ」
「ずーっと勉強ばっかりだな」
「……だって私、和泉君みたいに頭良くないもん」
前は一緒になって勉強を教えてくれていたのに、それも飽きたのか、最近は私の勉強をすぐに止めさせようとする。
口を尖らせ、ちょっと拗ねて言うと、和泉君はクスリと笑って私に手を伸ばした。
「少しは俺も構って」
そう言って私の手を取り、指を絡めながらギュッと握ってきた。
「い、和泉君っ…!?ちょっと…!!」
付き合って数ヶ月、和泉君と付き合うことに慣れ始めたつもりだけど、まだ、こうして手を繋がれるだけでも緊張してしまう。
真っ赤になっていると、和泉君はまたクスリと笑い、頬をサラリと撫でた。
そして、そのまま頬にチュッと唇が触れる。
「い、和泉くんってば…!!」
「モカ…」
私の声なんて無視。
耳元で優しく囁かれながらギュッと抱き締められ、心臓がバクバクと大騒ぎし始めた。
ま、また始まってしまった…!!
教室ではいつも無愛想で恐いのに、2人きりになると、途端に極甘モードになる。
そのギャップにいつも翻弄させられてしまうのだ。
部活で忙しい和泉君と一緒に過ごせる時間は少なく、中等部にある旧図書館が、2人で過ごす貴重な時間だった。
和泉君は校舎内にいるとどこでも騒がれるし、誰も来ないこの図書館が、2人のお決まりの場所だ。
お昼休憩、今日も一緒に過ごしているけど…。
「まだ勉強?」
いつものように勉強をしている私の隣で、和泉君は机に突っ伏しながらつまらなそうにしている。
「まだって言っても、さっき始めたばっかりだよ」
「ずーっと勉強ばっかりだな」
「……だって私、和泉君みたいに頭良くないもん」
前は一緒になって勉強を教えてくれていたのに、それも飽きたのか、最近は私の勉強をすぐに止めさせようとする。
口を尖らせ、ちょっと拗ねて言うと、和泉君はクスリと笑って私に手を伸ばした。
「少しは俺も構って」
そう言って私の手を取り、指を絡めながらギュッと握ってきた。
「い、和泉君っ…!?ちょっと…!!」
付き合って数ヶ月、和泉君と付き合うことに慣れ始めたつもりだけど、まだ、こうして手を繋がれるだけでも緊張してしまう。
真っ赤になっていると、和泉君はまたクスリと笑い、頬をサラリと撫でた。
そして、そのまま頬にチュッと唇が触れる。
「い、和泉くんってば…!!」
「モカ…」
私の声なんて無視。
耳元で優しく囁かれながらギュッと抱き締められ、心臓がバクバクと大騒ぎし始めた。
ま、また始まってしまった…!!
教室ではいつも無愛想で恐いのに、2人きりになると、途端に極甘モードになる。
そのギャップにいつも翻弄させられてしまうのだ。