あの人が好きで。
「真央子、ありがとう。助かった。」
「も~ちゃんと持ってきなよ。」
真央子はお兄ちゃんにファイルをわたした。
仲良い兄妹だなぁ。
アタシには兄妹とかいないから、
お兄ちゃんとかスゴイ憧れる。
「じゃ、いくね。お兄ちゃん。」
「おぅ。真央子も優亜ちゃんも気をつけてな。」
「あ、はい。」
そう言って、帰ろうとした。
でも、トイレに行きたくなった。
「すいません、トイレ貸してくれませんか?」
少し恥ずかしくなりながら、アタシは言った。
「あ、あっちにあるよ。」
「すいません。真央子、ちょっと行ってくるから、先会社出てて。」
「分かった。」
そこで真央子と分かれた。
アタシは急いでトイレ行った。
そして用を足して、トイレを出た。
すると・・・。
「ここ・・・。どこだっけ??」
アタシは方向オンチ。
カナリの・・・。
どうしよう!!!!