キミとあたしと「俺様なキミ」
朝・・・。
最近は6時30分に起きるようになった。
てか、今日の朝どうすればいいの!?
ラララー♪
んん?誰からかな?
『翔』
翔からだッ!!
何だろう?
 
今日学校一緒に行くだろ?
7時30分に行くから。

という内容だった。
何かこういうメールもらうと嬉しい。
でも、海くんの時間より10分も早いよぉ。
早く仕度しないとッ。
制服に着替えて、下に降りた。
すでにお父さんはいなくて、お母さんがテレビを見てのんびりしていた。
「おはよう」
「あっ、おはよう」
最近、お母さんとは仲がいい。
彼氏のことがあるからだろうけど。
「もう、ご飯できてるわよぉ。早く食べちゃいなさい」
「はーい」
朝ご飯を食べ終えわり、今は7時10分。
約束の時間まで、20分もある。
「友梨ぃ、ちょっとここに座ってぇ」
えッ、なんだろう?お母さんったら急に。
「何ぃ?」
「いいから、座ってぇ」
何となく怪しい目。
何か考えてるに違いない。
とりあえず、お母さんの近くに座った。
「ちょっと、後ろ向いてねぇ」
えッ、何でょお。
何かされるに違いわないが、とりあえず従った。
お母さんは髪をいじりだし、何かと付けようとしている。
シュッ。
その瞬間、何かいい香りのものがあたしの髪に。
「これ、すんごくいい匂いでしょっ」
「うん」
確かに、甘くて、でも上品すぎはしない香りだった。
「どこで買ったの?あたしこれ欲しいっ」
「うん、ちょっとね。友梨にいいと思って」
お母さんはそう言って笑って見せた。
「これで、彼氏もメロメロよっ☆」
えッ、ていうかそのタメに買ったのか?
お母さんらしいけど。
「頑張って☆」
・・・頑張る?
まぁ、いいや。
調度30分になったので家を出た。
「行って来ます」
「行ってらっしゃぁい♪」
家を出ると調度、翔も着いたところだった。

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