キミとあたしと「俺様なキミ」
「ぅん、じゃぁ送ってくよ」
それだけは困るッ。お母さんにばれちゃうかもしれないし。
「えっ、あぁ、今日はぃいよ。近いしね~」
「えッ、でも危ないから」
「ホントッ大丈夫だから」
「そ、そう?」
やっと諦めてくれたみたい。
「うん。じゃぁ帰るね~」
翔は玄関先まで来てくれた。
「じゃぁね!」
「うんッ、じゃぁね」
翔の家から自分の家まで歩きはじめる。
つーか、あんなことした後に送ってもらうなんて無理だし。
翔は、ああゆうこと慣れてるのかな。
あたしは今日が初めてなのに。
翔は誰が見てもかっこいいし、優しいし、可愛い。
思わず守ってあげたくもなる。
それに、あの甘い顔立ちに誰もが惹かれるはず・・・。
そんな人があたしの彼氏でいいのかな?
あたしは平凡な高1だし、目立った取り柄も無い。
顔もそこまで可愛くもないと思う。
友達には可愛いとか言われたりすうけど、自分ではあまり思わない。
とにかく、あたしと翔は釣り合っていない気がする。
「あら、友梨ちゃんも今帰り?」
家の前に着いたら、お母さんも調度帰ってきた。
「あッ、お母さん!」
「どこか出掛けてたの?」
ギクッ!!彼氏の家に、何て間違っても言えない。
「えッ、あ、あの美香の家に行ってたの!」
「あら~、そう」
はぁ、やばかったぁ~。
ついさっきまで、あんなエロイことしてたからお母さんと顔が合わせずらいなぁ・・・。
「あッそうだぁ~、お母さん今日夜いないから」
えッ、ラッキー☆
「何で?何か用事?」
「うん、今日会社の飲み会なの~」
何だかお母さんも嬉しそう。飲み会だもんなぁ~。
あたしはあたしで嬉しいけど。
「あッ、お父さんは?」
「お父さんね~、何か友達と飲むって。ごめんなさいね、友梨ちゃん今日1人なのよぉ」
あぁ、もう超ラッキー☆☆
「そうなんだぁ~、気にしないで♪」
「あらっ、何か嬉しそうじゃない!?」
もしかして顔にでてたかな・・・?
「そ、そんなことないよ!?」
「そう、まぁいいけど~」
何とか誤魔化すした。
ていうか本当に嬉しいよぉ~!!!
今日は1人でいたいから。


お母さんが出掛ける時刻になった。


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