キミとあたしと「俺様なキミ」
「それじゃぁ行って来るわね~。遅くなるから先寝てなさいよぉ」
「はぁ~い」
お母さんを送り出し、体が軽くなった気がした。
「ふぅぅ~。ご飯にしよお」
テレビを見ながら1人で夕飯を食べた。
一応、お皿を洗いソファーでくつろぐ。
親がいるとこんなことできないから、何だか楽しい。
「あッ、美香にメール!」
アドレス帳から美香の名前を探し、本文を・・・。

美香、デビューしました≧m≦

―送信―

これだけで意味は分かるはずッ。
美香からなんてくるかなぁ~。
ちょっとコワいかも。
何だか質問攻めにあいそうなんだけど。
何かいまだにさっき起きたことが信じらんない・・・。
ラララ~♪
来た。美香からに違いない。

おめでとう~!!!
どうだったぁ??
きっと気持ちよかったでしょ??

えッ、美香ったらぁ。
気持ちいぃとか言えるわけないでしょ!
でも一応メールしないと明日どうなるか分かんないし・・・。

ありがとうo(●^w^●)o
詳しいことゎ明日ねッ!?

―送信―

今は恥ずかしくて話せないよぉ~、絶対!!
あたしはこういうのに慣れてないし。
別にこういうことしなくてもいいって思ってたし・・・。
でも、・・・あたしは今日、快感を覚えてしまった・・・。
もう、前の自分には戻れない。
体が心が変わっていってる。
「うぅ~~」
こんな自分が恥ずかしいけど、みんなはもっと前に味わったことなんだもんなぁ。
そう考えるといいんだけど・・・。


朝・・・。
「でッ、どうだったの~??」
「えッ、あ、その・・・」
学校に着いた瞬間からこれだ。
「答えなさいよぉ~、答えるまで逃がさないから」
うゎぁ~、それはないだろッ。
「でッ、どうだった??」
どうだったって言われても困る。
正直、分かんないし・・・。
初めてだったから・・・。
「分かんなぃ~」
「はッ。もう~何なのよぉ~!」
「初めてなんだもん。分かるわけないし・・・」
小声でそう言ってみた。
「あッ、そりゃぁそーだぁ。まぁいいや」
さっきの攻めは何だったんだってくらい簡単に諦めたし・・・。
まぁ、よかったけど。




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