キミとあたしと「俺様なキミ」
ていうか、海君から聞いてほしいなぁ・・・。
海君には、もっと積極的になってもらわないとな。
一応あたしは、『自分をリードしてくれる人』が好きなんだけどな・・・。
(リード=積極的みたいな?)
・・・でも、あたしは海君が好きな訳だし・・・。
んんん?
あたしって本当に海君のこと・・・。
あぁ、まぁ、いいや。
そんなこと考えないのが1番。
たぶん、疲れてるんだ。
まだ5時だし少し寝よう。

「ただいまぁ」
・・・ん?
今・・・6時かぁ。
お母さん帰ってきたんだぁ。
「おかえりっ」
「ただいま、そーいえば友梨ぃ」
えっ、何、その輝いた目は・・・。
「な、何?」
「友梨、彼氏できちゃったのぉ?」
「////」
何で知ってるのよー!
「朝ね、見ちゃったんだんだ。」
えぇ・・・。
「よっかたじゃないっ!初カレでしょ。」
あー、もー恥ずかしいよー。
「今度、紹介してね」
「えっ、あっ、うん・・・」
もー、最悪。
お母さん、恋話好きだもんなぁー。
今はもう、一人暮らししてていないけど、あたしのお兄ちゃんの時も・・・。
彼女ができるたびに、喰いついてた。
今もテンション上がってるっぽいし・・・。
「友梨、ご飯よー」
「あっ、はーい」
・・・、今日はあたしが大好きなカレー・・・。
でも、お母さんはカレー食べれないはず・・・。
「何で今日カレーなの?」
「友梨、カレー好きでしょう?」
うん、まぁ、そーだけど・・・。
「お母さんはー?」
「昨日の餃子あるからー」
・・・、何かいいことでもあったのかな?
「それに、友梨の初カレを祝って」
そ、それかぁー。
もう、まいっちゃうよー、お母さんには。
「さぁ、食べましょっ」
「お父さんは?」
「あぁ、今日会社の飲み会なんだって」
「ふーん」
今日だけは、いなくてよかったかも。

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