キミとあたしと「俺様なキミ」
早く資料取って帰ろう。
・・・、もう1人いたんだった・・・。
あえて、気にせずに行こう。
「あの、、覗き??」
はぁ?
「覘いてません」
覗きなんてする訳ないじゃないッ。
「じゃぁ、どぉして??」
「資料取りにきただけです」
何であたし、こんな奴としゃべってるの。
「ふ~ん」
ふーん、じゃないよ。
「あのぉ、海の彼女??」
「そーですけど」
何で知ってるのよー。
ていうか、資料、資料。
・・・、あっ、これかなぁ。
うぅ、とどかない・・・。
もうちょっとなんだけど・・・。
「はい」
え・・・。
取ってくれたの?
「ありがとう・・・」
「お礼は?」
はっ、お礼・・・。
これの・・・?
・・・・・・。
チュっ。
・・・え・・・。
「お礼にキスもらった」
・・・。
はっ・・・。
・・・キス・・・。
彼女いるのに、こんなことしていいの・・・?
(つーか、ファーストキス・・・。)
「いいんですか・・・?」
「ん?」
「彼女・・・」
「あれ、彼女じゃないよ。ていうかあっちが勝ってにやってたダケだし」
えっ、でも、付き合ってもいないのにえっちしたの?
「海とキスした?」
キス・・・。
「してない・・・」
「ふ~ん」
・・・。
「じゃぁ初めて??」
・・・。
何でそれを・・・。
「海と別れて?」
・・・別れる・・・。
「それで、僕と付き合って」
「はっ?」
意味不明・・・。
「だって、キスしたし」
そーだけど・・・。
「浮気じゃない?」
そーだけど・・・。
どーすればいいの?
「ていうか、あなたみたいな誰とでもえっちする人に言われたくないんですけど・・・」
ほんと、そーなんだけど。
「してないッ。女の子が勝手に・・・」
それで何?
「だから、俺と付き会って。拒否したら、キスしたこと海に言うから」
はぁ―・・・?
「別れることは、僕から海に言っておくから」
何、その余裕そーな笑みは・・・。
ていうか、あたしこれからどーなちゃうの?





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