君の背中に
「いいよね2人は同じクラスでっ、
 あたしも今度仲間入れてよ」

「いいよいいよ、
 今度部活ない時にでも語ろうよ」

「っていうかどこ行くの?」

「あっ、人呼びたいんだよね」

里央が言った。
さすが、やる気だ…
里央の堂々とした態度は
私には真似できないだろうな。

「このクラスの人?
 そうなら呼ぶけど」

里央の方を見た。
私の視線に気づく前に
里央は口を開いた。

「そう、北村くん」

「あっ、分かった北村ね」


きたむらー、里央だよ!

なつみの声が教室に響いた。

4組の空気が変わった、気がした。

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