君の背中に
幼馴染の里央と遊んでた時。
彼氏…
今となっては元彼の巧生(タクミ)から
1通のメールが来たんだ。


―――――――――――

別れよう。

ごめん。

―――――――――――


何の前振りもなく。

大好きだった。
別れたくないって伝えた。

…でも、彼には
どうしようもなく好きな人がいたんだ。

片思いなんだって。

それまで私じゃだめなの?
聞いてみたら
お前に嘘はつきたくないって。

笑っちゃうよね。

じゃぁ最初からOKしないでよ。
告白したのもデートに誘うのも
全部私からだった。

何回も不安になったし
当然と言えば当然なのかもしれない。

ずっと私の片思いだったんだ。

きっと私が大好きだった
巧生のあの優しさは
その子のために使われて
きっと私なんかには
絶対向けてくれないんだろうな…

そう思ったらもっと泣けてきた。
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