君の背中に
「綾音、テンション低くない?」

「えっ?」

休み時間になっても
ずっと机から離れない私に
里央はそう言った。

「大丈夫大丈夫、
 ちょっと考えてただけで」

「ん?歴史なら教えるよ?」

授業なんて聞いてなかった。



「あやねーっ、りおーっ!」

廊下からなつみの声がした。

「今日2人って部活ある?
 暇なら放課後遊び行かない?」


「私は暇だけど里央は…」

今日の放課後里央は、
北村くんに返事をする。

「分かった、デート?」

「ちょっとお!」

「じゃっ、頑張れ♪
 あたしは綾音とマックにいるから」

「失敗したらマック行くよ」

「ありえないって、
 じゃぁ綾音、放課後マックね」

「わかったー」

その後数分間なつみと話した。
やっぱり話題は北村くんだった。

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