君の背中に
「ほら、笑って笑って!
 何ならプリでも撮りに行く?
 2人で『彼氏募集中』って」

里央の気持ちは凄く嬉しい。
私のことを分かってくれてる。

でも、今は泣いていたかった。

「今はいい」

素っ気なかったかもしれない。
申し訳ないけど、本当に。

「まっ、それぐらいいつでも出来る。
 今は泣いてな」

「…うん」

里央の温かさが嬉しかった。
今ならもう笑える気がした。


「やっぱ行こっかな」

「さすが綾音っ、
 笑ってんのが一番だ」


私たちはゲーセンに向かった。
地元にはこの1つしかない。

巧生と来た時と
何も変わっていなかった。

また泣きそうになった。


…やっぱまだ好きなんだ。
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