君の背中に
第3章

グレーのキャンパス

あの日から考えることは
伶くんのことばっかりだ。

会いたい。
話がしたい。
電話でもいい。
メールでもいい。

実際はあの日から全く会ってないし
メールもしていない。

電話番号は知らない。

もうあれから2週間がたつ。

いつ会えるかなと思いながら過ごす
期待と寂しさの毎日だった。

最近は文化祭前で
私も里央も忙しい。

里央とは話してすらないや。


クラスの模擬店の準備や
部活の作品を完成させること。
やらなければいけないことなら
腐るほどある。

でも、会いたかった。


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