君の背中に
第4章

ちいさな一歩

12月。

少し前まで暑かったのに
もうこんな季節だ。

文化祭が10月だから…
もう2カ月近く伶くんに会っていない。

忙しいのは分かる。
学校も行ってると思う。
就活ももうしてるかもしれない。

でも、会いたい。

何回言っても言い足りないぐらい。


私のこと、どう思ってるんだろう。


考えれば考えるほど
辛いだけだった。

メールを送ろうとしても
迷惑かなって踏みとどまってしまう。

自分の弱さがもっと痛みを増す。



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