君の背中に
次の日の教室移動。

今巧生とすれ違った気がした。
…私には関係ないか。

2日も過ぎるとだんだん傷は癒えてくる。

大好きだった気持ちも
よくわからない悔しさも
彼を応援する気持ちに変わっていった。

いつか話す機会があったとしたら
「頑張りなよ」って言えると思う。




「綾音、今日ウチ来てくんない?
 相談したいことがある」

「いいよっ
 今日は部活もないし」

そういえば里央の悩みって
あんまり聞いたことがなかった。
いつも姉御肌の里央に
相談してばかりだったなと思い返す。

< 6 / 86 >

この作品をシェア

pagetop