さぁ、跪いて快楽を乞え!
「あーそれ、クラス皆の合意の上のドレスだから」

菖蒲は薫のドレス姿を眉一つ動かさず、笑うでもなく、ずーっと見ている。
全ては橘に伝えるためなのだが。

「ちょ、待て! 俺は男だぞ!? こんなの男が着るのは気持ち悪いとか……」

「阿呆。だからこそ、だ」

「おい! 何でそんな考えを皆が持ってるんだ」

「提案者が俺だからだ」

この姿を橘さんが見たら大喜びするぞ。

「え? クラス皆で決めたって言わなかった?」

「提案者は俺。合意してくれたのは皆。クラス皆で決めたなんて誰も言ってないぞ?」

「菖蒲、おまえ!」

「嘘は吐いてないぞ。国語力の無い薫が悪い」

「あのなぁ!!」

「あ! 雅美、それ以上動くとボクサーちらりどころの話じゃなくなるぞ!!」

「うわぁっ! っぶね!!」
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