意地悪王子と天然彼女
――海side――
「えっ!!美亜が居なくなった!?…分かった。」
斎藤から電話があり内容は…美亜が居なくなった事。
それで俺達は今美亜を探している。
が…しかし、あたりは真っ暗で探すのも困難な状況。
しかもあいつはすっげー方向音痴だし……。
「どうすっかな……。」
さっきから龍とは別々で手あたりしだい探しているがちっとも見つからない。
ちくしょー……どこにいるんだ…?
時間もどんどん過ぎていく一方。
「…どうか…無事でいてくれよ……。」
俺はそう祈ってまた歩き出す。
そんな時俺に一筋の光が差し込んできた。
歩いていく先に誰かが蹲っている黒い影が見える。
真っ暗だから何かは分からないが多分あれは人。
行ってみる価値はある。そして俺は期待を持って走って行った。