意地悪王子と天然彼女



「……………。」


っていうか誰かこの状況を何とかして下さい……。

背負ったは良いけどあまりに無防備すぎるんだけど…。

しかもさりげなく胸…当たってるし…。


「はぁ……。」


『……zzz。』


いつになったら起きるんだ…?

でもまぁこういうのもたまには良いか。


そのまましばらく歩いて俺は龍や斎藤と待ち合わせした場所に向かう。


『…ん…。…あれ…?海…?』


「あ…。起きたか…?」


ようやく目を覚ましたようだ。


『あれ…?あたし……。』


今起きてさっきの出来事がよく分からないようだ。


「あぁ…。美亜道端で寝てたんだよ…。本当ビックリしたよ。」


『あ…そっか……。あっもう下ろして良いよ…。ありがと。』


「全然大丈夫だから…。」


『いや…だって恥ずかしいし…。重いでしょ…?』


照れを隠して後ろで俯く美亜。




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