意地悪王子と天然彼女



『も、戻ろう!』


少し手を引っ張りながら連れ戻そうとする。


「何で?」


『何でって…意味ないから…。』


絶対来ても意味ないのに…。


「だから意味あるって言っただろ?」


変な笑みを浮かべている。


『…じゃあどんな意味なの?』


いつまでたっても教えてくれない海に言う。


「……知りたい…?」


ニヤニヤしながら言う。


『…知り…たい…。』


そうあたしが言うと海が近付いて来た。












< 177 / 221 >

この作品をシェア

pagetop