意地悪王子と天然彼女





『………っ…』


何でこんな事に……。


「じゃあね…美亜ちゃん。また。」


『…っ……』


またって…もう二度と会わないんだから。


あたしはその後部屋に急いで戻り洗面所に行き口を洗った。

その時も涙は止まらなくて…。

何度も何度も洗った。


『……あぁ……も…何で…。』


今日は本当に最悪な日。

何も良い事なんてなかった。


『……ねぇ…海…あたしは…どうしたらいい…?』


その日はろくに眠れなかった。

ベッドへ行っても涙は出たし…

寝るまで止まらなかった。



でもこの時あたしはこれより最悪な事が起きるなんて思ってもみなかった。


そして…また…あの人に会うなんて事も……。












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