意地悪王子と天然彼女
美亜への危機
『……お…おはよう…。』
「おはよう…って美亜?オーラがすごいよ…」
会っておはようって言ってその次の一声がそれですか!
『え、そうかなー?いつもと同じだよー』
普通だと…思うんだけど…?
「何かすっごく暗黒な霧の中にいるみたい…」
梨麻からはそう見えているらしい。
「本当大丈夫?昨日眠れた?」
『…う、うん…寝たよ…?』
梨麻には心配掛けたくないから嘘を付いたけど…
「嘘つき!顔に書いてあるよ!!」
すぐに見破られました…。
「もう…正直に言ってよ。私は大丈夫だから…。」
あたしが思っていた事も分かってしまったみたい。
『う…ん…。』
「とにかく!私には何でも相談してよ?」
心配そうに聞いて来る梨麻。