意地悪王子と天然彼女
「じゃどうする?海君が来る事にかけてみる?」
綾瀬先輩は“絶対に来ない”そう思っているんだろう…。
でも本当に来なかった時あたしは…どうすれば…。
『…かけて…みたいです…』
「ふーん。じゃタイムリミットは2分!!」
…2分…かぁ。
……来てくれる…大丈夫。
が、しかし…どんどん時間は過ぎていく。
「…あれ?来ないねー…。」
綾瀬先輩が不気味な笑みを漏らしている。
……海…。
お願い…来て…。
「…はいっ。タイムリミット終了!結局来なかったね?」
ニヤニヤしながら話している。
『……………』
…う…そ…。どうしよ…
「んじゃ遠慮なく行きますか!」
綾瀬先輩があたしの服に触れた時だった。