意地悪王子と天然彼女
痛っ!!
急に鎖骨に痛みが走った。
「今回はしょうがないから許してやるよ。」
海があたしから顔を離してニコッと笑って言った。
『へっ!?…まっまさか……』
あたしは急いで鏡の前に立った。
『……っ…!海のバカーー!!』
あたしの鎖骨あたりに赤いものが数ヶ所あった。
これ、キスマークじゃん…
『明日からどうすんのよーー!ずっと首元隠しておかないといけないじゃん…。』
あーあ…どうしよう…
「いいだろ…別に…。皆に見せつければいいんじゃない?」
そう言ってニヤッと笑っている。
『はぁ?もういいっ』
悪魔だ、悪魔だ、絶対悪魔だー…。
はぁ……
……………。