意地悪王子と天然彼女




痛っ!!


急に鎖骨に痛みが走った。



「今回はしょうがないから許してやるよ。」


海があたしから顔を離してニコッと笑って言った。


『へっ!?…まっまさか……』


あたしは急いで鏡の前に立った。


『……っ…!海のバカーー!!』



あたしの鎖骨あたりに赤いものが数ヶ所あった。

これ、キスマークじゃん…


『明日からどうすんのよーー!ずっと首元隠しておかないといけないじゃん…。』


あーあ…どうしよう…



「いいだろ…別に…。皆に見せつければいいんじゃない?」


そう言ってニヤッと笑っている。


『はぁ?もういいっ』


悪魔だ、悪魔だ、絶対悪魔だー…。

はぁ……

……………。



< 42 / 221 >

この作品をシェア

pagetop