意地悪王子と天然彼女
チュッ…
あたしは軽く海の唇にキスをした。
「良くできました。」
そう言いながら海はあたしの頭をポンポンと叩く。
『もー!子供扱いしないでよ。』
「だって子供じゃん。」
そう言いながら笑っている。
『ひどーい!!もう知らないっ。』
「分かったよ…ゴメンな。あっそう言えばなんで俺の部屋来たの?なんか用あんじゃねーの?」
あっ‥そうだった……
忘れてた(笑)
『あのね、今度テストあるでしょ?それであたし頭悪いから海に勉強教えてもらいたくて……』
「そういう事ね、じゃ勉強すっか。」
『ありがとー♪』
そしてあたし達はリビングの机へと移動する。
「…っで?何の教科が苦手なの?」
そう優しく問いかけられる。
『……ほとんど…全部……。あっでもテスト範囲半分はこの間やったよ…』
アハハハと笑って誤魔化した。
「……はぁ…。じゃまず理数系から終わらせていくか。」