意地悪王子と天然彼女



チュッ…



あたしは軽く海の唇にキスをした。



「良くできました。」



そう言いながら海はあたしの頭をポンポンと叩く。



『もー!子供扱いしないでよ。』



「だって子供じゃん。」


そう言いながら笑っている。



『ひどーい!!もう知らないっ。』



「分かったよ…ゴメンな。あっそう言えばなんで俺の部屋来たの?なんか用あんじゃねーの?」



あっ‥そうだった……

忘れてた(笑)


『あのね、今度テストあるでしょ?それであたし頭悪いから海に勉強教えてもらいたくて……』



「そういう事ね、じゃ勉強すっか。」


『ありがとー♪』


そしてあたし達はリビングの机へと移動する。



「…っで?何の教科が苦手なの?」


そう優しく問いかけられる。


『……ほとんど…全部……。あっでもテスト範囲半分はこの間やったよ…』


アハハハと笑って誤魔化した。


「……はぁ…。じゃまず理数系から終わらせていくか。」




< 53 / 221 >

この作品をシェア

pagetop