意地悪王子と天然彼女



海はあたしの顎を持ち上げ、目を合わせる。

そう言っている海は冗談か本当か分からない。



『…ッ…なっ!!』



「…あっそういえば明日土曜日じゃん…。

どうせ休みだし…

……なんならこのままヤっちゃう?」



そう口角を上げ、ニヤっと笑う海。



どうしてこんなに恥ずかしい言葉をこの人はサラリと言えるのでしょうか……



『なっ何言ってんの!?
さっき言ったじゃん。
あたしからのキスで我慢してって…。』



「あー。言ってたけどそれだけじゃ足りない。」


はぁぁ??

何この要求不満男



「だから……ヤろっか?」



あー…

そんな言葉を王子様スマイルで言わないで欲しい。
< 57 / 221 >

この作品をシェア

pagetop